トマトは野菜の中でも栄養価が高く、食卓に並ぶ機会も多く、定番の野菜のひとつです。日本人が年間に消費するトマトの量は1人当り8kg位だと言われます。日本人は世界的に見てトマトの消費量は少ない方で、イタリアは年間60kg、リビアは年間150kgです。日本人の20倍近く食べるのですね。そんなトマトについてお話しします。
トマトが健康に良い理由はリコピン作用、でも悪い場合も?
特に最近注目されているのが、トマトに含まれる成分の「リコピン」です。リコピンは強力な抗酸化作用を持っているそうです。生活習慣病の原因のひとつが身体の中の活性酸素の増加と言われていますので、リコピンの抗酸化作用は生活習慣病の原因を抑制してくれます。
そしてリコピンは悪玉コレステロールを分解する力も持っています。活性酸素によって引き起こされるコレステロールの酸化や、それによってできる血栓の分解に役立ちます。このような理由から、トマトが動脈硬化や脳梗塞といった生活習慣病のリスク低減に大きく役立つのですね。
健康な方は、トマトを食べ過ぎたからと言ってカリウムの摂りすぎにはあたりませんので、心配はありません。具体的に説明すると、一日のカリウム摂取量上限は、設定されていませんが一般的に3500mg以内が望ましいといわれています。
トマト1個(200g)に含まれるカリウムは、420mg程度。仮にトマトだけでカリウムを摂取したとすると、8個ちょっと食べる計算になりますが、上限が設定されていないということは、影響がないという意味もあるので、とくには心配する必要がないかと思われます。ちなみにプチトマトは100g(7個弱)で、カリウム290mg程度含まれていますので、プチトマトだけで3500mgのカリウムを摂取しようと思うと、80個ほど食べる計算になります。
しかし、腎不全などの疾患を持っている場合は、カリウムに制限があるため、注意が必要でしょう。私の父親はあんなに好きだったトマトをお医者さんにカリウム過多だということで食べなくなりました。
あとは、カリウムを摂りすぎると、おしっこの回数が増えます。
この写真は私達のトマト温室で栽培しているカゴメ(株)の高リコピントマトです。
カゴメ(株)のホームページでは、
”「濃い赤、リコピンの力」。トマトの栄養成分であるリコピン豊富な中まで真赤なトマトと旨味いっぱいのおいしいトマト。 今まで両立の難しかった2つの良さを1個のトマトに詰めました。 そのままサラダでも、調理してもおいしいトマトで、トマトのちからを実感ください。 「カゴメラウンドレッド」比約1.5倍のリコピンが含まれます。”
と言っています。
これは当社のトマト温室で収穫した高リコピントマトです。真っ赤でリコピンたっぷりって感じでしょう。
当いちご狩り温室ではこの高リコピントマトの格外品(キズ、へたとれ変形等)の販売もシーズン中行っています。